感染する原因

感染経路を知る

診察する婦人科医師

【クラミジア感染症】

基本的には性行為による感染ですが、女性の場合は自覚症状がほとんどないため、治療しないとずっと他の人に感染させ続けることになります。 逆に、知らず知らずに感染している可能性もあります。 また、性器がクラミジアに感染していると、口を使った性行為によりクラミジアが喉へ感染し、咽頭から咽頭に感染したり、咽頭から相手の性器へ感染する可能性も出てきます。

【淋病(淋菌感染症)】

基本的には性行為による感染ですが、女性の場合は自覚症状がほとんどないため、治療しないとずっと他の人に感染させ続けることになります。 口を使った性行為は喉へ感染し、目立った症状の現れない慢性の扁桃腺炎を引き起こすことがあります。 膿や分泌物がついた手で目をこすったりすると、結膜炎や角膜炎になることもあります。 症状がひどいときには、血液から全身に広がり、関節炎や心内膜炎を引き起こすこともあります。

【カンジダ症】

カンジダは外陰部の真菌感染で、カビの一種です。しかし、カンジダは健康な人でも体内に存在することがあります。 感染経路は多様で、性交渉・家庭内感染の場合もありますが、感染原因がわからないことも多くあります。

【トリコモナス症】

性交渉による感染が一般的ですが、自覚症状がほとんどないため、治療しないと何年も人に感染させ続けることになります。 原虫は、膣分泌液、精液、外陰部にも生息するので、口・肛門・尿を使った性行為も危険です。 また、トリコモナスの原虫は湿ったタオル等でも1日程度は生きるので、タオルや下着、シーツ、マット等を介して、他の人に感染することもあります。

【梅毒】

性交渉による感染が多いです。特に感染してから3年ぐらいまでの間は、他の人に感染させてしまう危険が極めて高いです。 感染から3年以上すると、感染力は下がります。妊婦の場合は、どの時期でも胎児に感染させる危険があります。 治療を始め、症状が治まった場合でも、医師に完治したと告げられるまでは絶対に性交渉はしてはいけません。

【HIV(エイズ)感染症】

HIV(エイズ)は、血液、精液、膣分泌液に多く含まれています。これらが感染源となり、粘膜や目などの見えない傷から感染します。 主な感染経路は、性行為や母子感染、注射器の回し打ちなど、血液を介して感染します。 性行為以外の日常的な接触、空気感染、食物からの感染はありません。